ボストン在住日本語話者による、知的交流コミュニティーです。
次回の交流会は5月20日(土)に月例講演会として、早川 大智 氏による『生命の造形美 自己組織化とDNA Nanotechnology』と、吹田 裕介 氏による『グリアトラップ:脳腫瘍細胞の捕獲装置』の2本の講演を開催する予定です。
参加申込期限:2023年5月18日(木)21時
参加費:無料(講演会のみ), $35 (講演会+懇親会)*
*懇親会のみの参加はご遠慮ください。講演会への参加確認ができなかった場合、参加費の支払いの有無にかかわらず、懇親会への参加をお断りさせていただきます。なお、この場合、参加費の返金対応もできかねますことにご了承ください。
*参加費は懇親会会場予約の都合上、申込時のお支払いをお願いしております。ご協力の程よろしくお願い致します。期限までに参加費のお支払いを確認できない場合、申込フォームでの懇親会参加希望の有無にかかわらず、懇親会不参加として登録させていただきます。
お申込み後にご都合により参加できなくなった場合は、事前になるべく早くメールでその旨をお知らせください。 また、懇親会にお申し込みいただいた方は、講演会3日前の5月17日(水)までにご連絡いただきますようお願い致します。それ以降のキャンセルにつきましては、会場予約の関係上、返金に応じられませんので、予めご了承ください。
16:20-16:30 挨拶・アナウンス
16:30-17:15 講演 1:早川 大智 氏「生命の造形美 自己組織化とDNA Nanotechnology」
17:15-17:30 Q&A
17:30-17:45 休憩
17:45-18:30 講演 2:吹田 裕介 氏「グリアトラップ:脳腫瘍細胞の捕獲装置」
18:30-18:45 Q&A
19:00 ~ 懇親会
講演会: MIT E52-164
懇親会: Royal East
早川 大智 氏
Brandeis University, Physics
「生命の造形美 自己組織化とDNA Nanotechnology」
機械と生命は何が違うのでしょうか?我々に機械は造れても未だに生命を造れないのはなぜでしょうか?積分を発明した17世紀の哲学者、ライプニッツは「生命とはその細部においてまでも機械である」という言葉を残しています。21世紀、分子生物学やマテリアルサイエンスが発達した現在、我々は生命を作り上げている「小さな機械」を操る力を手に入れつつあります。本講演では近年発達したDNAナノテクノロジーを軸に、どのようにしてこの「小さな機械」を人工的に造ることができるのか、またこれら「小さな機械」に情報をプログラムすることで得られる自己組織化パターンについてお話しします。
吹田 裕介 氏
Brown University, Department of Pathology and Laboratory Medicine, Division of Biology and Medicine
「グリアトラップ:脳腫瘍細胞の捕獲装置」
脳腫瘍、特にグリオブラストーマは、腫瘍の中でも最も悪性度の高いものの一つです。現在承認されている治療法では再発がほぼ避けられないとされ、効果的な治療法はまだ見つかっていません。このため、新しい治療法の開発が急がれています。グリオブラストーマ再発の主要な原因は、併用療法後に残存したがん細胞であると考えられており、この細胞を除去することが治療上の課題の1つとされています。解決策として、グリアトラップと呼ばれる新規治療法が開発されました。本講演では、グリアトラップを紹介させていただき、他の治療法との組み合わせによってもたらす希望的な未来及び課題について一緒に議論できれば幸いです。