9月21日(土)開催の研究者交流会ではWhitehead Institute / MIT教授の山下由起子先生をお迎えして、ご講演頂きます。研究内容のお話はもちろん、アカデミアでのキャリア形成のお話もしていただきます。奮ってご参加ください。
申込期限:9月19日(木)21時
参加申込はWebフォームよりお願いします。(申し込みフォーム)
お申込み後にご都合により参加できなくなった場合は、事前になるべく早くメールでその旨をお知らせください。また、懇親会にお申し込みいただいた方は、講演会3日前の9月18日(水)までにご連絡いただきますようお願い致します。18日以降のキャンセルにつきましては、会場予約の関係上、返金に応じられませんので、予めご了承ください。
Professor of Biology; Core Member, Whitehead Institute; Co-Chair, Biology Diversity, Equity, and Inclusion Committee; Investigator, Howard Hughes Medical Institute
「種分化の謎とジャンクDNA」
ゲノムは生命の設計図であるとよく言われますが、実際には半分以上(人間では9割以上)のゲノムDNAが何の遺伝子産物(タンパク質など)をもコードしておらず、ジャンクと呼ばれています。中でも、反復配列(同じDNA配列が、タンパク質などをコードすることもなく100万もの文字列がつながっている)はジャンク中のジャンクであり、その存在意義は不明とされてきました。これらの反復配列は生物種間でもあまり保存されておらず、重要性の低さ(つまりジャンク)の証拠であると捉えられてきました。我々の近年の結果は、これらのジャンクと考えられてきたDNAが実は「とじしろ」のような役割を担っており、染色体DNAの保持に必須であることを示しました。そこから敷衍して、ジャンクDNAの変容が種分化につながっているのではないかと提唱しています。
基調講演には2009年より毎年一回、様々な分野の最前線で活躍されているボストン在住の著名人をスピーカーとしてお招きしております。過去に行われた基調講演会の概要は下記のリンクからご覧になれます。