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ボストン日本人研究者交流会 (BJRF)

ボストン在住日本語話者による、知的交流コミュニティーです。

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第169回 ボストン日本人研究者交流会月例講演会 2019年1月19日(土) のご案内

2019年1月19日(土)開催の研究者交流会では、

松浦 昇 氏による「浮世絵にはなぜ影がないのか?」と

羽田 龍一郎 氏による「”ものさし”で測る宇宙の加速膨張 〜精密科学としての宇宙論の現状〜」

の2本の講演を行います。

参加登録申し込み

事前参加登録の受付は終了しました。

日時

2019年1月19日(土)16時20分より(受付開始15:40)
(16:20より講演会開始しますのでそれまでに受付を済ませてお席にお座りください。)

会場

MIT E25-111(45 Carleton Street, Cambridge, MA 02142, http://whereis.mit.edu/?go=e25

参加費

当日現金のみ:$5(講演会のみ)、$20(講演会+懇親会)
(懇親会のみの参加はご遠慮ください。)

申し込み期限

2019年1月17 日(木)午後9時
(準備の都合上、期限までに参加申込をお済ませください。)

交流会スケジュール

16:20 - 16:30 挨拶・お知らせ

16:30 - 17:15 講演1:「浮世絵にはなぜ影がないのか?」松浦 昇 氏

17:15 - 17:30 Q&A

17:30 - 17:45 休憩

17:45 - 18:30 講演2:「“ものさし”で測る宇宙の加速膨張 〜精密科学としての宇宙論の現状〜」羽田 龍一郎 氏

18:30 - 18:45 Q&A

19:00 - 懇親会

***まだ登録されていない方は、是非ボストン日本人研究者交流会のメーリングリストへご参加下さい→ (方法・詳細) ***

講演要旨

「浮世絵にはなぜ影がないのか?」
松浦 昇 氏
Harvard University, Reischauer Institute of Japanese Studies
東京藝術大学大学院映像研究科

現在、一般的に浮世絵は日本らしい絵画の表現と認識されています。しかし江戸時代の観客の受け止め方はどちらかと言えば真逆で、西洋画の一種と思われることすらあったようです。浮世絵師は鎖国時代にありながら、オランダ経由の洋書の中にある銅版画などを参考に、遠近法や西洋的な人体表現などを取り入れていきます。しかし陰影法だけは積極的に取り入れられることはありませんでした。同時代には秋田蘭画や銅版画家の司馬江漢などの洋画家も存在しているので、影を描写する方法に関する知識がなかった訳ではありません。 一体なぜ影が描かれないのでしょうか?木版画という技法的制約?伝統的な表現から離れられなかったから?本発表では葛飾北斎や歌川国芳などの浮世絵を参考にしながら、日本と西洋の絵画の違いについて「影」という観点から比較し、浮世絵からの影の消失について考えてみます。

「“ものさし”で測る宇宙の加速膨張 〜精密科学としての宇宙論の現状〜」
羽田 龍一郎 氏
Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics
東北大学大学院理学研究科

「宇宙は膨張していて、しかも加速している...」というようなことは皆さんもどこかで耳にしたことがあるかもしれません。アインシュタインの相対性理論によると、膨張の仕方は宇宙を構成する物質の組成・性質によって決められます。そのため、宇宙膨張の歴史を正確に調べることにより、「宇宙は何でできているのか?また、どのように進化してきたのか?」という問いに迫ることができます。実際、超新星爆発の明るさや銀河の3次元分布に刻まれた特徴的なスケールを「ものさし」として用いることで、宇宙の膨張率の測定が行われてきました。特に近年では、観測規模が拡大したことに加え、装置や技術、解析手法が進歩したことにより、誤差1〜2%の精度での測定が可能になっています。本講演では、この「宇宙を測るものさし」に注目し、精密科学と呼べるまでに発展した観測的宇宙論の現状を紹介したいと思います。

Organizing Committee ボストン日本人研究者交流会 (Boston Japanese Researchers Forum) 幹事

國尾 美絵 (幹事長), Canon USA Inc., Healthcare Optics Research Laboratory

田主 陽 (副幹事長), Ph.D candidate, Department of Chemistry, Massachusetts Institute of Technology

大賀 拓史 (副幹事長), Human Metabolome Technologies America, Inc.

金岡 つづき, IQVIA, BBC IVD Solutions

松居 彩, Research Fellow, Department of Radiation Oncology, Massachusetts General Hospital, Harvard Medical School

加々美 綾乃, Master of Science Student, System Design and Management, Massachusetts Institute of Technology

塩田 仁志, Postdoctoral Fellow, Department of Pathology, Brigham and Women’s Hospital/Harvard Medical School

野村 信介, Research Fellow, Department of Radiology, Massachusetts General Hospital, Harvard Medical School

荻野 周史(アドバイザー), Chief of MPE Program and Professor, Brigham and Women’s Hospital; Professor, Dana-Farber Cancer Institute, Harvard Medical School, and Harvard T. H. Chan School of Public Health; Associate Member, Broad Institute of MIT and Harvard


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