ボストン日本人研究者交流会 (BJRF)

ボストン在住日本語話者による、知的交流コミュニティーです。

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2026

第229回 講演会

日時: 2025年1月17日(土) 16:30-18:30
会場: MIT E25-111
「二刀流の人工分子が可能にする生体分子の動態制御」

森 圭太 氏

Postdoctoral Fellow, Department of Chemistry, Massachusetts Institute of Technology, 東京農工大学大学院工学研究院 特任助教(JSPS-CPD)


近年のスポーツ界では、一人二役をこなす「二刀流」のスーパースターが大人気です。その一方で、化学の世界の主役は分子ひとつひとつ。実は、分子の設計を工夫することで、様々な方法で「二刀流」をこなす分子を創り出すことができるんです。ローマ神話のヤヌスのように「二つの顔を持つ」分子や、有害物質と結合して「毒を薬に変える」分子、二本の腕を使って「異なるパーツを効率よく繋ぐ」分子などなど。スポーツでは凡人の筆者が、化学者として分子に託した夢の一部をご紹介します。

第一講演
「日米スーパーコンピュータ開発の現場と、科学を支えるエンジニアの流儀」

伊藤 泰善 氏

Hult International Business School


科学の発展は、実験・理論・計算・データを中心とする多様なアプローチへと広がり、今や「第4の科学」が重要な柱となっています。その中核を担う計算科学は研究の可能性を飛躍的に拡張してきましたが、裏側でそれを支えるエンジニアの存在は意外と知られていません。私はこれまで日米のスーパーコンピュータ企業にて、エンジニアとして研究者を計算科学の側面から支えてきました。本発表では、この“科学の黒衣”ともいえるエンジニアに光を当て、日米のスパコン開発の現場で見えてきた実像を紹介します。世界最速級スパコンの開発・運用の舞台裏や、日米それぞれの開発文化・技術革新の歴史を取り上げながら、エンジニアがどのように科学研究と並走してきたのかをお話しします。計算科学が切り拓く未来を見据え、エンジニアと研究者の「共創」がいかに科学を前進させるか。本講演が、その新たな一歩となれば幸いです。

第二講演